ソーントン郡、評議員会が紛糾!上司の横やりで混乱、予算案は?

権力闘争勃発?ソーントン郡会議で評議員が退席、原因は上司との対立

今回は、イリノイ州ソーントン郡で発生した会議の混乱について掘り下げてみたいと思います。事の発端は、ある評議員のリモート参加を巡る意見の相違でした。その結果、評議員たちが会議を途中で放棄するという前代未聞の事態に発展。予算案や倫理規定の改正といった重要な議題が宙に浮いたままとなってしまいました。一体何が起こったのでしょうか?

リモート参加の是非を巡る対立

会議当日、評議員会のメンバーのうち、クリス・ゴンザレス氏とカーメン・カーライル氏の2名だけが物理的に出席していました。評議員のステファニー・ウィードマン氏が、育児の都合で欠席することになったため、評議員会はウィードマン氏にZoom経由で会議に参加する許可を求めました。

しかし、上司であるティファニー・ヘイヤード氏はこれを拒否。「病気などのやむを得ない事情がない限り、Zoomでの参加は認められない」と主張し、ウィードマン氏の参加に反対票を投じました。ヘイヤード氏はさらに、「会議は対面で行われるべきであり、すべてのメンバーが出席して業務を遂行すべきだ」と述べ、リモート参加の必要性を否定しました。

しかし、郡の顧問弁護士であるティファニー・ネルソン=ジャウォスキー氏はこれに反論。Zoomで参加していたネルソン=ジャウォスキー氏は、育児は評議員がリモートで参加するための正当な理由になると指摘しました。この発言が、ヘイヤード氏をさらに刺激したことは想像に難くありません。

会議は中断、議題は先送り

ヘイヤード氏がリモート参加を認めなかったため、会議に必要な定足数を満たすことができなくなり、ゴンザレス氏とカーライル氏が会議からの退席を表明。会議は急遽中断されることになりました。

その結果、予算案の承認や倫理規定の改正といった重要な議題は先送りに。郡の運営に支障をきたす可能性も出てきました。

ヘイヤード氏を巡る背景

今回の騒動で注目を集めているのが、ヘイヤード氏の存在です。ヘイヤード氏は、つい先日行われたドルートン市長の民主党予備選挙で敗北したばかり。それ以降、公の場に姿を見せるのは、この会議が初めてでした。

選挙での敗北について、ヘイヤード氏はSNSで「プロセスを信じろ。私のカムバックを見逃すな。乞うご期待。私が終わったと思ったか?まさか」と意味深なコメントを発信。今回の会議での強硬な姿勢は、自身の存在感を示そうとする意図があったのかもしれません。

さらに、ヘイヤード氏を巡っては、連邦政府の調査も入っています。昨年春には、ドルートン村役場とソーントン郡事務所に召喚状が送付されたことも報じられました。

ソーントン郡の今後

今回の会議の混乱は、ソーントン郡の将来に暗い影を落としています。予算案の承認が遅れれば、郡の財政運営に影響が出る可能性があります。また、倫理規定の改正が見送られたことで、郡の透明性や公正性に対する信頼が損なわれる恐れもあります。

評議員たちの対立は、郡民の生活にも直接的な影響を及ぼしかねません。早期の事態収拾が望まれます。

地方政治の課題

今回の騒動は、地方政治が抱える課題を浮き彫りにしました。意見の対立や権力闘争が、住民サービスの低下や行政の停滞を招くことは決してあってはなりません。地方自治体には、住民の声を真摯に受け止め、透明性の高い行政運営を行うことが求められます。

今回の事件を教訓に、ソーントン郡が信頼回復に向けて努力し、住民のための行政を実現することを願います。

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