ドゥテルテ氏、ICC移送に異変? 遅延と家族の動き、真相は?

ドゥテルテ元大統領、ICC移送は遅延?注目の動向を追跡

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ元大統領が、国際刑事裁判所(ICC)へ移送される予定でしたが、その移送が遅延しているというニュースが飛び込んできました。今回のブログでは、その詳細と、背後にある事情について掘り下げていきます。

航空機追跡サービスが示す異変

水曜日、航空機追跡サービスFlightradar24によると、ロドリゴ・ドゥテルテ元大統領を乗せた航空機が、ICCのあるオランダのハーグへ向かう途中で遅延していることが判明しました。当初、航空機はグリニッジ標準時0600時頃にロッテルダム空港に到着する予定でしたが、Flightradar24の追跡データによると、ドバイに滞在しており、オランダへの到着予定時刻も遅れると表示され、状況は不明とのことです。

この報道に先立ち、ドゥテルテ氏はマニラで逮捕され、ICCによる調査が大きく進展したことが報じられました。ICCは、ドゥテルテ政権下で行われた麻薬撲滅作戦における人道に対する罪の疑いで調査を進めており、この作戦では数千人が死亡し、世界中から非難の声が上がっていました。

サラ・ドゥテルテ副大統領の動向

一方、ドゥテルテ氏の娘であり、現在フィリピンの副大統領を務めるサラ・ドゥテルテ氏も、アムステルダムに向けて出発したことが彼女の事務所から発表されました。しかし、彼女がオランダでどのような活動を行う予定なのか、滞在期間などについては明らかにされていません。サラ・ドゥテルテ氏の突然の渡航は、父の身に起きた事態と何らかの関係があるのか、憶測を呼んでいます。

ドバイでの医療措置

ABS-CBNニュースは、ドゥテルテ氏がドバイでの乗り継ぎ中に医療措置を受けていると報じました。同局のウェブサイトには、警察の医師がドゥテルテ氏を診察する様子が掲載されています。ただし、ICCはこの件に関してコメントを避けており、ドゥテルテ氏の弁護士からも即座にコメントは得られていません。

ICCへの移送の行方

ドゥテルテ氏は79歳という高齢であり、ICCで裁判を受ける初の元アジア首脳となる可能性があります。今回の移送遅延が、彼の裁判にどのような影響を与えるのか、注目が集まっています。

フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、ドゥテルテ氏を乗せた航空機がハーグへ向かっていることを発表し、元大統領が麻薬戦争に関連した人道に対する罪の容疑に立ち向かうことを示唆しました。

麻薬戦争の背景

ドゥテルテ氏の麻薬戦争は、2016年の大統領就任以来、彼の政治的な看板政策でした。在任中の6年間で、警察の発表によると6,200人以上の容疑者が麻薬撲滅作戦中に死亡しました。しかし、活動家たちは実際の死者数はさらに多く、数千人ものスラム街の麻薬使用者たちが不可解な状況下で殺害されたと主張しています。

今後の展開

ドゥテルテ氏の弁護士であるシルベストル・ベロ氏は、弁護団が今後の対応について協議し、ドゥテルテ氏の拘束場所や弁護士との面会機会について明確化を求めると述べています。また、ドゥテルテ氏の末娘であるベロニカ氏は、政府に対し、父親をフィリピンに帰国させるよう求める人身保護請求を最高裁判所に提出する予定です。

まとめ

ドゥテルテ元大統領のICC移送は、国際社会からの注目を集めています。移送の遅延や家族の動きなど、今後の展開から目が離せません。フィリピンの政治情勢だけでなく、国際的な司法のあり方にも影響を与える可能性のある今回の事件。今後の動向に注目しましょう。

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